集合住宅の外壁と緑を見ながらタブレットで状態を確認する技術者 SDGs活動報告

建物を長く使うこともSDGsへの取り組み。維持保全から考える持続可能なまちづくり

私たちの暮らしを支えるマンション、オフィスビル、学校、公共施設などの建物。これらを安全に、そして長く使い続けることが、SDGsの実現につながることをご存じでしょうか。

SDGsというと、省エネルギーやリサイクル、プラスチックごみの削減などを思い浮かべる方も多いかもしれません。

しかし、すでにある建物を適切に維持管理し、その価値を次の世代へ引き継いでいくことも、持続可能な社会を考えるうえで大切な取り組みの一つです。

今回は、建物の維持保全とSDGsの関係についてご紹介します。

建物の長寿命化とSDGsの関係

建物は建設して終わりではありません。時間の経過とともに外壁や屋上防水、設備などが劣化するため、継続的な点検と適切な修繕が必要になります。

こうした建物の維持保全は、SDGsの次の目標と深く関係しています。

目標11「住み続けられるまちづくりを」

安全で持続可能な都市や居住環境の実現を目指す目標です。既存の建物を適切に維持管理し、安全に利用できる状態を保つことは、安心して暮らし続けられるまちづくりを支えます。

目標12「つくる責任 つかう責任」

資源を効率的に利用し、持続可能な生産と消費を目指す目標です。建物を必要に応じて補修し、使える部分を長く活用することは、資源の有効利用という観点でも重要です。

「壊れてから直す」から「状態を把握して計画的に直す」へ

建物の劣化を放置すると、雨水の浸入によるコンクリートの劣化や、外壁仕上げ材の剥落などにつながるおそれがあります。

国土交通省も官庁施設の長寿命化に向けて、計画的な保全や建物の状態把握の重要性を示しています。

例えば、外壁のひび割れやタイルの浮き、防水層の劣化などを調査し、状態に応じて適切な補修を行うことで、劣化の進行を抑えられる場合があります。

重要なのは、すべてを一度に修繕することではありません。

建物の状態を正しく把握し、必要な箇所に適切な対策を講じること。

こうした計画的な維持保全は、建物の安全性を保つだけでなく、不要な工事を避け、維持管理費用の適正化につなげるうえでも大切です。

調査技術の進歩が支える持続可能な建物管理

近年では、従来の目視や打診による調査に加え、赤外線カメラ、ドローン、デジタル記録システムなど、さまざまな技術が建物調査に活用されています。

例えば、赤外線カメラを利用した調査は、一定の条件下で外壁の状態を非接触で確認する方法の一つです。

また、現場での調査記録をデジタル化することで、紙図面への記入やデータの転記、報告書作成などの作業負担を軽減できる可能性があります。

ただし、調査方法にはそれぞれ適用条件や限界があり、建物の状態や目的に応じた選択が重要です。

こうした技術を適切に組み合わせることは、調査業務の効率化や安全性の向上、維持管理に必要な情報の蓄積につながります。

建物の未来を守ることから始めるSDGs

SDGsへの取り組みは、必ずしも新しい活動を始めることだけではありません。

今ある建物を大切に使うこと。劣化を見逃さず、必要なときに適切な補修を行うこと。そして、建物の状態や修繕履歴を記録し、将来の維持管理に役立てること。

こうした日々の積み重ねも、持続可能な社会を支える大切な考え方です。

有限会社スギテックは、建物・構造物の調査、診断、補修提案、維持保全に関わる技術を通じて、建物を安全に、長く使い続けるためのお手伝いをしています。

これからも本サイトでは、環境活動の報告に加え、私たちの本業である建物の維持保全とSDGsとのつながりについても、わかりやすくお伝えしていきます。

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